朝日新聞の購読申込ページ 「「フィギュア2度とやらない」 小平奈緒が決めた理由は」
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朝日新聞の朝刊紙面より「子どもからの「くるくる回るスケートはできますか」」
「楽しかったけど、フィギュアスケートは二度とやらない」。平昌(ピョンチャン)五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒(32)は、同じスケート競技でも、そう心に決めているという。学生時代のある経験が理由だった。
8日、所属先の相沢病院が長野県松本市で開いたトークショー。子どもからの「くるくる回るスケートはできますか」という質問を受けた小平は、信州大の学生時代の思い出を語った。「コーチに内緒で」一度、フィギュアをしたことがあるのだという。
リンクが無料開放だったその日、大学の友人とフィギュア用の靴を借りて、スピンなどに挑戦した。「刃も短くて、つま先にはギザギザ(エッジ)がついていて、刃を返しやすくて(ターンをしやすくて)、すごく楽しかった記憶があります」
だが、その後の本職の練習で靴を履いた瞬間、違和感があったらしい。「どう(氷に)乗ったらいいかわからなくなっちゃった」。速さを追求するスピードの刃はフィギュアの約2倍の長さがあり、ターンは難しい。重心の掛け方、姿勢も全く違う。一度フィギュアの靴を履いただけで、感覚が狂ってしまったのだという。
「ああ、もう二度とやらないでおこう」。その時に心に決めた。「(スピードとフィギュアは)全然違うもの。氷の上でくるくる回転して、しかもジャンプもして、本当にすごいと思います」
朝日新聞より引用