朝日新聞の購読申込ページ 「役を生きよう!だから続いた 永瀬正敏、最新作は山守」
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朝日新聞の朝刊紙面より「 小泉今日子、出演作品が変わるたび、「違う男の人が家に帰ってくる」」
駆けだし時代から、別人の「仮面」をまとい、己ではない何者かになりすますだけでは納得がいかなかった。
演技とは「役を生きる」ことだと思うからだ。「かつては撮影現場に、えらい迷惑をかけていたと思います。自分の役しか見えなくなって、引きずりすぎちゃう役者だった」
カットがかかっても役から戻って来られなくなった。小泉今日子さんと夫婦だった20~30代のころ、出演作品が変わるたび、「違う男の人が家に帰ってくる」と戸惑われていたらしい。
「もともと田舎から出てきて、ろくに演技の訓練も受けずに、この世界に飛びこんでしまったから、役に入りこみ、役を生きようとしなければ、芝居なんてできなかった」
最新の主演映画「Vision(ビジョン)」で、「あん」「光」に続き、河瀬直美監督と三たび組んだ。
独特の言い回しで「役を積む」という河瀬監督の演出も、役者が「役を生きる」ことを求める。奈良・吉野の山中で山林を守り育てる「山守(やまもり)」の役を演じた今回は、筋肉を増量する肉体改造をしたうえで、クランクインの約2週間前から撮影現場の山にこもり、山守の家に住みこんだ。
「僕はその間、永瀬正敏の血を山守のそれとすっかり入れ替えて心を変化させ、役の人物の歴史を感じとる作業に専念しています。役者にとっては、願ってもない、ぜいたくな時間を過ごさせてもらえるんです」
つねづね、「監督の色に染めてほしい」と語ってきた。それは16歳でデビューして以来、役者としての脱皮をうながされる非凡な監督に次々とめぐりあえてきたからでもある。
「心の中に芝居の『垢(あか)』のようなものがたまってくると、小手先のテクニックで、その場をしのごうとするようになる。それが怖いなと思い始めたときに河瀬監督と出会えた。役を演じるってそういうことじゃないだろと原点回帰をさせてもらいました」
朝日新聞より引用