朝日新聞の購読申込ページ 「脳性まひで車いす、ヒッチハイク始めたら逆に感謝された」
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朝日新聞の朝刊紙面より「「HELPUSH」と名付けたヒッチハイク」
車いすを押してもらう「ヒッチハイク」で47都道府県をまわろうと、東京都目黒区の寺田ユースケ(本名・湧将)さん(28)が東京を発って1年が過ぎました。寺田さんは感謝の気持ちでいっぱいなのですが、なぜか押す側の人からも「ありがとう」の言葉をもらっています。
「出会えてよかった、ありがとう。車いすの人がいたらまた押すね」。昨年10月、宮城県気仙沼市で車いすを押してくれた初老の夫婦はこう言った。
寺田さんは、脳性まひで両足がうまく動かせない。「健常者」に張り合う気持ちで大学まで車いすに乗らなかったこと、その後は障害を題材にお笑い芸人になったこと、ホストも経験したこと――。障害とどう向き合うか模索した過去や、障害に触れてはいけないような周囲の雰囲気を感じた経験を話した。夫婦は東日本大震災で被災した当時の話をしてくれ「震災も、障害も触れづらい話なのかもね」。
「健常者に負けるか、と強がって生きてきた」という寺田さんは自身の生き方を振り返り、気軽に「助けて(HELP)」と言えて、それを「後押し(PUSH)」できる社会になればと考え、「HELPUSH(ヘルプッシュ)」と名付けたヒッチハイクを昨年4月から始めた。
ルールは緩やかだ。月の3週間は旅に出て、残りは資金を稼ぐため東京で働く。冬の間は体調に配慮して休み、必ずしも前にやめた地点からの再スタートでなくてもいい。車いすを押してもらうのが基本だが、車に乗せてもらってもいい。目的地を書いた紙を掲げたり、ツイッターで呼びかけたり。これまで320組の人たちに協力してもらい、16道県をまわった。
断崖絶壁の福井県・東尋坊では、一人では降りられない岩場まで地元の人が肩を貸してくれた。静岡県内で体調を崩したとき、「宿が見つからない」とツイートすると、2時間かけて車で駆けつけてくれた人もいた。「多くの人に支えられていると感じる」
山梨県では別の夫婦が、車で富士山の見える本栖湖(もとすこ)周辺に連れて行ってくれた。急な坂道を上り切ると富士山がそびえていた。夫婦は「楽しかった」。車いすの扱い方もわかったと喜んでくれた。「自然と互いの助け合いになっているのかな」と感じる。
年内の全国踏破をめざし、クラウドファンディングで旅の資金を募っている。旅の途中経過などは、ツイッター(@HELPUSH_STORY)で随時報告している。
朝日新聞より引用