朝日新聞の購読申込ページ 「凍結卵子・受精卵4000個が全滅 米の不妊治療院」
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米中西部オハイオ州の不妊治療院で、凍結していた卵子や受精卵4千個以上が、保存タンクの故障で全滅した。27日、運営する病院機構が明らかにした。預けていた約950世帯に保管料の返還や、無料の不妊治療やカウンセリングの提供を申し出ているが、患者たちの中には集団訴訟を起こそうとの動きもある。
治療院を運営するユニバーシティー病院クリーブランド・メディカルセンターによると、今月3日夜、液体窒素を使って卵子や受精卵を凍結保存しているタンクの温度が上昇。異常を知らせる警報装置が何らかの原因で切れていたため、職員が気づかなかった。タンクは液体窒素の自動補充機能がうまく作動せず、手動で補充しており、メーカーに相談していたという。
同病院機構の最高経営責任者は「失ったものをお返しすることはできないが、信頼回復のためにあらゆることをする」と話すが、患者らは損害賠償を求めているという。
米では同時期にカリフォルニア州でも、液体窒素タンクの不具合で約400世帯から預かった数千個の卵子や受精卵が全滅し、集団訴訟になっている。
朝日新聞より引用